こんにちはミライです😊
今日は私もお世話になっています「ほっともっと」に注目して説明を行いたいと思います。
ほっともっと(HotMotto)って何処にでもあって、減っているイメージ無いんですけどね。安定的な感じがするのですが、実際の経営状態を確認すると2019年の売上高は上がってるのに、営業利益は8億円の赤字です💧2018年までは黒字だったのですが、この1年で悪化、190店が閉店しています。
店舗数は?
ほっともっとは弁当屋として人気も売上高も1番です。店舗数も2464あり、2位の「ほっかほっか亭」が869店舗だからダントツですね。
「ほっともっと」と「ほっかほっか亭」は違うの?
もともとは、ほっかほっか亭があったのですが、枝分かれしたのです。
ほっかほっか亭は2008年に3,294店舗まで増えてました。マクドナルドより多い店舗数だったんですね。その数年前にフランチャイズ契約をしていた「プレナス」っていう会社が株式を取得して、吸収合併したんです。
これが、喧嘩になりまして💧ほっかほっか亭の総本部が商標権使用を拒否しました。いわゆる「ほっかほっか亭」と言う名称を新店舗では使ってはいけませんよ!って事です。そして、プレナスとの争いに発展して、分裂したのです。プレナスは2008年に3294店舗のうち、2078店舗に「ほっともっと」に名称を変えました。いきなり、店舗数1位に躍り出ました!他方ほっかほっか亭は3位になりました。
ほっともっと大量閉店の理由
1.人材募集のコスト増加
人件費ではなく、人を確保する為の広告費や人材会社への手数料の支払いです。人材会社バイトルは、毎年すごい勢いで売上高を伸ばしていっています。採用にかかるコストは上がっているんですね。
2.食材の原価率が高い
一般的な飲食店は25~30%が原価に対して、ほっともっとは2017年には46.5%が原価でした。この高い原価率は営業努力でどうにか、支えていましたが、017年に人気の唐揚げ弁当を更にボリュームアップしました。企画は成功し売上高は上がりましたが、利益率は低下しました。更に2018年には「のり弁と」の価格を値下げして300円にしました。
この結果、原価率は46.5%から49.7%に増加、弁当屋と言う原価率低いビジネスモデルでのこの数値は致命的でした。忙しいんだけど、全然儲からないって、感じになりました。
3.他業種の追い上げがあった
日本の高齢化や女性の社会進出で、自宅でお弁当を食べる機会が増えました。これを機にコンビニやスーパー、ドラッグストアまでもが、弁当に対して熱意的に開発、販売を行いました。ほっともっとは差別化として作り立てを、打ち出しましたが効果は出なかったです。
4、ヘルシー路線への失敗、待ち時間と商品ロスが増加
2017年にヘルシー志向の豆腐ハンバーグ等の弁当を投入しましたが、想定よりも客数は増えませんでした。また売れないどころか作業時間が増えた為、客の待ち時間が増えました。売れない食材で食品の廃棄ロスにもつながりました。
5.フランチャイズ化の停滞
そして、ほっともっとはフランチャイズ問題で苦しんでいました。フランチャイズ化をすれば、定期的にロイヤリティと言う収益が入ってきますが、デメリットとしては全店の統制や政策のスピーディさ、マニュアルの均一が取れなくなったのです。
そうして、直営店190店舗の閉店を決めました。フランチャイズ化して無理にイメージや赤字を減らすことよる失敗を恐れたのです。こうしてプレナスは2021年決算で純損益25億円を出して3年連続で赤字決算を出しました。
今後は、どうなるの?
現在は回復しています!コロナ禍になった事で、2021年の8月の売上高は3年振りに増収しました。また、食材などの原材料費のコスト高をキッチリ商品の売価に反映させて利益率を向上させました。
しかし、減益などの経営上の問題が報じられていることや、閉店が続いていることから、今後の経営については課題があると考えられます。ただし、企業自体は店舗の改装やサービスの充実を通じて、再び成長していくことができる可能性もあるでしょう。
あとがき
私の子供のころからあるお弁当屋さん。色々な思いでもあり、なんとか生き残ってほしいですよね。
しかし企業というのは100年続く可能性は、ほぼありません。
企業存続率は、1年後で60%、3年後40%、5年後15%、10年後5%、30年後2%、50年後は0.7%、100年後は、0.03%となっており、つまり、株式会社は100年で、その99.997%が消える計算です。
やはり新しい業態へのチャレンジや、挑戦を行い時代によって変化しない企業は生き残れないのでしょうね。これはどの会社でも同じ事です。
私も既存常識にとらわれずに日々情報を入手して更新して進化?していく所存です(笑)
どうぞこれからも宜しくお願い致します。
コメント