こんにちはミライです。今日は先日アメリカ、しいては世界に経済に多大なる影響を与えた驚きのニュース「シリコンバレー銀行破綻」について詳しく説明しようと思います。
まず、このニュースを分かりやすく理解していただくために説明文も含めて丁寧に説明したいと思いますので、今回初の二日にわたるブログを書こうと思います。「アメリカの話?そんなの私の生活には何の関係もないや!」って言う貴方、本当にそうでしょうか?そうでもないと気付きますのでどうぞ最後まで宜しくお願い致します。
アメリカの大手銀行が次々と破綻
シリコンバレー銀行が2023年3月10日破綻しました。場所はアメリカの西海岸に位置し、何とアメリカの銀行破綻史上第2位の規模になります。シリコンバレー銀行は約40年の歴史を持ち、預金残高は27兆円で全米で16位の銀行です。特にベンチャー企業が顧客でした。
シグネチャー銀行も2023年3月12日破綻しました。なんとシリコンバレー銀行破綻より二日後の出来事です。こちらもアメリカの銀行破綻史上第3位の規模になります。場所はニューヨークいわゆる東海岸。主に暗号資産関連の企業が顧客でした。
この場所の離れた東西で発生した銀行破綻劇が、アメリカ銀行への信用不安が世界中の人々を脅かさせました。
預貯金に対しての保証は無いの?
この銀行破綻によってそこに貯金していた企業や国民は、「自分の貯金は下ろせないの?なくなるの?」と不安に思ったともいます。こういう人達に対しての救済措置はあるのでしょうか?
答えはあります。
アメリカの銀行では預金保険は25万ドル。日本円に換算すると3,200万円程です。「良かったね!これでお金持ちは厳しいけど、多くの人は救われるんじゃない?」って言うのは甘い考えです。これは法人や企業にとっては少ない保証なのです。今回の場合、この預金保険では全体の10%分の保証にしかならないようです。残りの90%は保証されないのです!これは金額にすると21兆円です(驚)
日本では預貯金の保証額は預金保険制度により、当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)は、全額保護されます。 定期預金や利息の付く普通預金等(一般預金等)は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
即日のアメリカ政府の政策発表
しかし、すぐにアメリカが政策を発表しました。シグネチャー銀行の破綻日に即日発表です(早っ!)
アメリカ財務省とFRB(日本における日銀のような存在)が連携して、今回の2つの銀行に関しては特例措置として、預金を全額保証します!と発表したのです。
また、今後このような事がないように、特別融資プログラムを設けます!銀行が破綻する前に融資します!
世界にアメリカの金融システムは大丈夫だと、アピールしました。
しかし、投資家達はこれが、すぐに終わるとは思わずに、ニューヨークダウを中心としたアメリカ経済に大打撃を与え、世界中の証券の下落をも促す結果になりました。
ではなぜ銀行は破綻したのでしょうか?
アメリカでは何が起きていたのか?の歴史を順を追って説明いたします。
1,コロナが終わりました
2022年の9月にバイデン大統領が新型コロナウイルスのパンデミックは終わったとの見解を表明しました。そして世界中のみんながマスクを外してきました。
これは日本人の私達には?「コロナ終わってないけど?」と思うかも知れませんが、実は世界中では2022年にコロナは終わっていたのです(笑)日本人は真面目で慎重なのでこの部分には違和感を感じるかもしれませんね。
そのおかげで、経済活動が大きく変わりました。今までは、サブスクやウーバーイーツなどのサービスの時代から消費の時代へと急な方向転換が起きたからです。
規制もなくなり、人々は旅行や商品購入、外食等の需要が爆増しました。今まで我慢していたので当然言えば当然ですがね。
しかし、問題はこの需要に供給が追いつきませんでした。
理由は、コロナ禍でのリストラや退職によって市場での人員が不足しておりまた、追い打ちとなったのは、ウクライナでの戦争によって物流が変わり、コスト高になったからです。
人手不足や資源価格の高騰と物流の停滞といった供給制約が連鎖し、コストを押し上げました。 コロナ後の経済再開で需要が急回復し、米国の消費者物価上昇率は5月に8.6%と40年5カ月ぶりの水準になりました。
2,インフレになりました
インフレとは
「インフレ」は、インフレーション(inflation)の略語です。 お金の相対的な価値が下がり、一方でモノの価値が上がる状態のことです。 インフレになると景気が上向くことで給料が高くなり、消費が活発になり、旺盛な需要が供給を上回ることによって物価が上昇するのが一般的な形です。
そうしてインフレになったのですが、なぜインフレが起きたのでしょうか?
それは需要が上がったのに、モノが足りない状態に突入したからです。そうなるとどうなるか?
モノの値段が上がります
例えば、富士山の頂上でのジュースの値段は高いですよね?これは需要と供給のバランスで起きている現象です。富士山の頂上では、競合がなく、運搬費、管理などで高コストになりますが、他に売っていなければ買うしかないのですね。多くの登山者は喉が渇いていますが、自動販売機はわずかなのです。しかもどれも高いのです。でも買いますよね?
経済の理想はゆっくり値段が上がって、ゆっくり需要が上がる事です。これが急速に進むことがインフレになります。アメリカはコロナ終息と共に意図せずにインフレ状態に突入してしまったのです。
しかし、この景気の熱は国としては食い止めなくてはなりません。
なぜなら加熱したインフレが続くと、商品の値段が上がりすぎて買えなくなるからです。給与が同じように上がることはないので、買う人の生活が苦しくなるからです。賃金の上昇が追い付かないような場合は、「高すぎるから買うのをやめておこう」と消費マインドの低下につながります。 この結果、モノやサービスの消費が減退することから企業業績の悪化につながり、私たちの生活に悪い影響を及ぼします。
その為アメリカ政府はどうしたのか!?
明日に続きます(笑)
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