資産の支出 4%ルール

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投資によって利益が出ている人も少なくないとは思いますが、色んな疑問ありますよね?

資産はいくら貯めれば安心して残りの人生を歩めると思いますか?

何歳から貯まった資産を取り崩した方が良いのでしょうか?

儲かったお金は毎月いくら使っても良いのでしょうか?

などの疑問に答えます!

実は計算方法があるんです!

お金を半永久的に生み続ける方法

貯めた資産を効率よく活用する「4%ルール」について説明します。

インデックス投資の取り崩し

高配当株なら保有しているだけで、売却するまで配当金が入ってきますが

インデックスファンドは取り崩していく形になるのですが、どのようにしてゆけば良いのか?

いわゆる、自分の老後でインデックス投資で稼いだお金をどう長持ちさせていくのか?

例えば、インデックス投資で稼いだお金を全て現金化してしまった場合

3,000万円の現金があっても毎年300万円づつ取り崩していくと、10年で無くなりますよね?

そこでアメリカで

どんなポートフォリオで?

何パーセントづつ取り崩せば?

資産を減らさずに取り崩しができるのか?

研究した人達がいます。

インデックス投資の出口戦略

には2つの考え方があります

①引退時の資産×4%を「定額」取り崩し

②毎年の資産残高×4%を「定率」取り崩し

です。

①引退時の資産×4%を「定額」取り崩し

この考え方は

65歳で引退時に3,000万円の資産がある場合

1年目 3,000万円×4%=120万円

2年目 3,000万円×4%=120万円

3年目 3,000万円×4%=120万円

以降も同じ120万円を取り崩していくスタイルです。

25年で資産はなくならないの?

4%×25年=100%だから

25年経つと資産が無くなるのでは?

ところが、運用しながら資産を取り崩すと資産は長生きするのです。

1998年にアメリカのトリニティ大学の研究結果で「トリニティスタディ」と言われるもので

1926年~1995年の70年間を対象期間として

株式50%、債権50%のポートフォリオで

取り崩し率を4%に設定すると

30年後に資産が残っている確率は96%という結果になったのです。

25年で資産が無くなるどころか30年経っても資産は96%の確率で残っているという事です。

しかもただ残っているどころか、多くのシナリオで資産が増えているのです

各シナリオの中央値ベースで当初資産の8倍に成長しているのです。

トリニティスタディ結果

3000万円を持って引退

毎年4%相当(10万円)を運用しながら取り崩す

30年後に2億4000万円に増えている

これは、1番よかった結果ではなく中央値でのシナリオなので現実的な数字です。

たまたま集計した期間の景気良かったんじゃないの?

この期間には暴落や弱気相場もきちんと含まれています。

暴落相場を踏まえても4%ずつ定額で取り崩しても資産は長生きする可能性が高いということです。

その研究結果は古くない?今は通用しないんじゃない?

実は2011年にトリニティスタディの検証結果の更新がされています。

結論に大きな変化は無かったそうです。

2018年に他の研究者によってトリニティスタディのアップデートが行われているのですが、その研究結果によると

株式50%、債権50%のポートフォリオで

取り崩し率を4%に設定すると

30年後に資産が残っている確率は96%

更に40年後に資産が残っている確率は86%もあったのです。

「4%ルール」の有効性は今も否定されていないのです。

4%ルールの3つの疑問

疑問① 株式50%、債権50%の中身は?何に投資している前提なのか?

回答:米国株・米国債権のインデックスファンドが前提

株式はS&P500、債権は高格付け社債

疑問②米国株、米国社債に投資すると為替リスクがあるが4%ルールは日本人にも有効なのか?

回答:為替リスクはあります

つまり、円ベースではなく、ドルベースで4%ずつ取り崩さなければならない

当たり前の事ですが、日本人は円で年金をもらいます。

円での資産しか持たないという事は、リスクが高いと言う事です。

だから

円ベースの年金とドルベースのインデックスファンドの取り崩しは相性がむしろ良いと思います。

個人の考えや価値観次第にはなりますが、4%ルールは現在の日本人にも参考になると思います。

疑問③インデックスファンドよりアクティブファンドの方が儲かるのでは?

回答:ファンドマネージャーへの手数料を年1%増やすと成功率は94⇒84%まで下がってしまうのです

また年2%の場合は65%まで落ちてしまいます。

たった年1%の手数料が成否を大きく分けるのです!

②毎年の資産残高×4%を「定率」取り崩し

毎年の資産残高×4%を「定率」で取り崩す

この手法はインデックス投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」で紹介されています。

長期的に見ると

株式リターンは平均7%、債権リターンは平均4%で

株式50%、債権50%の場合

期待リターンは5.5%です。

リターンが毎年5.5%なら毎年5.5%取り崩したらいいのでは?

インフレ率を考慮しなければなりません。

インフルが進むとお金の価値が下がり、実質的に減少になります。

だからインフレ率を、1.5%と仮定しての考え方になるのです。

資産を4%ずつ使っても4%ずつ増える

まさに、夢のようなシステムですね。

当たり前ですが

投資資産が多いほど、リターンも多くなります。

4%より小さい%で取り崩せば、より溜まります

暴落相場では取り崩し金額を少なくする

暴落相場は過去を振り返ると11ヶ月しか続きませんからね。

こういうちょっとした調整をするだけで、資産は自分の人生より遥かに長生きします。

できる限り資産を長持ちさせて、資産運用で得たお金で暮らす

目標金額を決める

あとは、自分の生活費用の算出をするだけですね。

生活費-年金額=?

?の金額がマイナスであれば

そのマイナス分を賄えるのであれば

例えば、夫婦で

月の生活費が25万円

年金月額20万円もらえる方であれば

-5万円分を賄えれば良くて

年間で言えば5×12=60万円分になるので

1500万円の投資をすれば問題なく日常生活は送れる計算になります。

もちろん、病気や事故の危険性も加味してもう少しお金が欲しいところではありますけどね。

あとがき

自分の人生計画は大事ですね。

でも収入に関しては会社に依存することが多々あると思いますので、副業や独立も視野に入れて働く事も大事だと思います。

今まで頑張ってきた自分へのご褒美がきちんと出来るように資産構築も計画的に行っていきましょう!

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