『きみのお金は誰のため』を読んで

Categories




話題沸騰!Amazonベストセラー総合1位!!
大人も子どもも知っておきたい、経済教養小説!

人生も社会も豊かにするお金の授業のようなものです。

著者の田内 学 さんは他の本でも活躍しています。

本書はお金の本質や、社会の仕組み、生活にお金がどう関わっているのかを小説形式で書かれています。

これを知らないまま、働くとあなたはお金の奴隷になってしまいます。

そうならない為にも勉強していきましょう!

お金は使うためにある

貯めていても、金や銀のように希少価値がある訳でもなく

通帳でみても単なる数字です。

それを使うことによって、初めて目的が達成されます。

誰かのために何かをしてあげたい

このためにお金が必要なのです。

お金で解決できる問題はない

お金は商品に払っているのではないのです。

お金を払って働いてくれている人がいるから、問題を解決する事ができる。

お金自体が問題を解決する訳では無いのです。

お金には選ぶ力がある

しかし、お金を払うことによって、より良い商品やサービスの提供を受ける事ができます。

しかし、これもそれを生み出す人が居ないと成り立ちません。

例えば国が教育にチカラを入れようと思っても先生が居ないと何もする事ができません。

お金のチカラを過信して失敗した国

ジンバブエ

学校の教科書とかで、大量の札束を持って日常生活品を買う姿を見たことないですか?

ジンバブエでは2023年以降にハイパーインフレが起きました。

ハイパーインフレの問題の本質は?

生産力不足お金でまかなえると勘違いして、お金を大量に刷ったことが原因なのです。

生産力が無いままにお金を増やしても何も解決出来ないのです。

札束が大量にあっても貧しいままになるのです。

お金を貯めることには意味はない

今後は年金も減るし、平均寿命も長くなるのでお金を貯めなきゃならない!なんて考えていませんか?

この本書では

例えば100人の村があり、毎日1人パンを2枚消費しているとします。

しかし、災害があってパン工場の半分が壊れてしまいました。

その結果、パンの値段が高騰していきます。

住民は生活が苦しくなり、援助を国に求めるようになります。

政府はお金を配ることはできます。しかしこれでは問題は解決出来ないのです。

この問題はパン工場が半分になった事への結果になるので、問題であるパンの生産数が変わらないからです。

お金を配っても、更にはパンの値段が上がるだけなのです。

生活は苦しいままなのです。

個人としてはどんな状態でもお金があればパンは買えるので、お金を貯めることには意味がないとは言えませんが、社会全体で見ると意味が無いのです。

お金を配るより、

パン工場を直す、パンを作れる人を増やす事

が安定してパンを買うことができるので、問題解決になるのです。

日本での年金問題も同じような事が言えると本書では書かれています。

若者からお金を老人に与えたら、老人はパンを買えますが、若者はパンを買えません

老人への支給が少なくなれば、若者はパンを買えますが、老人はパンを買えません。

結局、パンを安定的に生産できる状態にならなければ問題解決にならないのです。

年金問題の解決法

少子化を解消したり、1人あたりの生産性を向上する事が大切です。

また、制度や社会基盤も大事にする事が必要と本書では書かれています。

みんながお金を貯めて備えることでは無いという事です。

本書に書かれていることは、「個人」としてではなく「社会」としての視点で描かれている部分が多いですが、世の中を理解するためには凄く分かりやすかったです。

誰に投票するのか?

どこに投資をするのか?

選挙やお金の使い道、投資の判断基準に役に立ちます。

みんなが社会全体を考えて行動すれば良いよい社会基盤を作り上げるという事ですね。

あとがき

本書では小説形式で書いているので、スルスルと読めていきますし、書かれていないことも多々あります。

世の中の仕組みを簡単に知りたい方にもオススメです。

また最後には感動的な終わり方をするので是非お読みください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました