50歳を過ぎたらやってはいけないお金の話 単行本 –山中 伸枝 (著)
老後のお金2000万円不足問題は、この1冊で解決!
本書では、実際に本人たちから聞いた悲惨な話をもとに、その実態と対策をしっかり解説しています。
是非、50歳になる前の人から読んでもらいたい本ですね。
やってはいけない トップ10
10位 50代のうちに働けなくなった時の資金を作っておかない
理由は
・55歳になったら役職定年で収入は2割減
・60歳以降の雇用延長期間は、時給1300円に(某大手銀行)
・60歳以降の求人は、ほとんどが肉体労働
・現役時代と同額の年金は出ない
・現役時代の所得に対して平均的な年金の受給率は62%
要約すると
歳をとると、仕事をするにも、収入的にも全て厳しくなる
定年以降も基本は働く事が大事だと言う事です。
50歳から10年間で1,000万円貯めようと思うと、毎月9万円の積立額が必要です。
60歳までに無駄な支出は抑えて、収入を確保して
60歳時点で、金融資産が退職金と合わせて最低でも2,000万円を超えるように今から計画を立てて置く必要があるのです。
9位 住宅ローンを退職金で完済する
ローンの繰り上げ返済は、返済期間の残りが長い時は利息分を減らす効果がありますが
返済期間が残り10年などの場合は利息がそこまで減らないのです。
退職後の手持ちの現金は大事です。
手元の現金は残すようにして
住宅を売却して売却代金で残債を相殺するか
住宅ローンが払い終わるまで働き続ける
退職金は何かのためにできる限り温存しておく
8位 親兄弟に相談することなく勝手にお墓を買う
自分のお墓であっても、維持費もかかりますので、親兄弟も含めて家族会議の場を作りましょう。
7位 妻を扶養の範囲で働かせる
103万円の壁の中で働いた方がお得と思っている人が多いですが、
しかし、例えば奥様が月20万円、年収240万円で正社員になった場合
年収103万円の時と比べると、税金、社会保険料が増えるものの家系全体では89万6千円アップになります。
さらに社会保険料を払うと厚生年金加入になって、老齢厚生年金が加算されるので将来もらえる額が増えます。
働ける人はあらゆる壁を乗り越えて、稼いだ方が良いと言う事ですね。
6位 退職金をご褒美として使う
高級車や趣味品の購入など使おうと思うと何でも使えます。
ご褒美ではなく、最後の命綱です
退職金は使わずに、できる限り毎月稼いでるお金で生活していった方が得策です
第5位 これからの生活費を計算していない
これからの生活費と収入と、これからかかってくる費用、家の補修費や老人ホームに入る費用を考える必要があります。
100歳まで生きるとして、そのゴールから逆算する事は大事なのです。
第4位 保険の中身を理解していない
資産運用と保険は別物です
お金を増やすための資産運用と
保障のための保険料が合わさった保険商品は非効率だからです。
例えば「一時払い終身保険」は資産運用と保障が混ざったものです
メリットのひとつとして相続税対策が出来るですが
そもそも相続税には基礎控除があり
相続財産の評価額が4800万円以内なら相続税はかかりません
※相続人が3人の場合、ケースにより異なります
ほとんどの人は相続税に関して考えなくても大丈夫なんですよ
保険の中身をいま1度しっかり理解しましょう
第3位 年金の繰り上げ受給
65歳から年金を受け取れますが、5年早く60歳から年金を受け取れる「年金の繰り上げ受給」はしない方が賢明なんです
もし60歳から受け取ると正規の30%も減額されます
しかも、重い障害を背負った時、障害年金が受給出来ないのです
ちなみに障害年金は老齢厚生年金より金額が多いです
また、繰り上げ受給は1度決めると修正出来ません
逆に遅く受給する「繰り下げ受給」は後からでも修正出来ます
もし70歳以降に受給する額は最大42%も増えます
第2位 いきなり開業
いきなり、カフェやうどん屋を開業するのはやめておいた方が賢明です。
かなりの時間とお金、両方失う可能性が高いです
開業して、身を粉にして働き運良く上手くいったとしても最初に出した資金の元を取るのに10年以上かかることはざらにあります
だったら普通にアルバイトしていた方がお金が溜まります
第1位 いきなり退職金で投資を始める
退職金を手にして、慣れる前に投資をスタートする人は多いです
これは大変危険です
銀行から勧められた投資商品を退職金で購入して元本割れはよくある話です
銀行は自分の利益になる商品しか話をしません。
支店に行くことはおろか、銀行員にオススメ商品を聞くことは絶対にダメです
もし投資をするなら50歳前までに、実際に運用して理解しておくべきなんです
その為にも50際になる前から準備しておく必要があるんですね。
今からやっておくべき事 ベスト3
①想定を厳しく見積もってリスク分散しておく
今後必要となる可能性として
・家のリフォーム
・親の介護、老人ホーム
・子供の結婚式
・車の買い替え
・葬儀
・病気など
その為にも複数の銀行や証券会社に分散しておくことです。
年金ももらえる額が減るかもしれません
②親に遺言状とエンディングノートを書いてもらう
兄弟姉妹がいる場合、相続遺産でもめる可能性があるからです
当人同士はもめなくても、兄弟姉妹の旦那さんや奥さんが口を挟むケースはおおいにあります。
遺産を分けづらい不動産の場合は、売却までに時間がかかります。
また相続税の申告納税は相続開始後10ヶ月までです
また遺産がマイナスの場合は相続放棄が出来ますが、相続開始後3ヶ月以内にする必要があります
親が亡くなる前に把握することは大事なんです
親が亡くなると
・死亡届
・死体火葬許可申請書
・年金受給者死亡届
・世帯主変更届
・遺言書の確認
・遺産分割協議など
だから相続が開始される前にやれる事はやっておくのが大事です
元気に話が出来るうちにこそ、話しておく必要があるのです
③今から2.3年本気で副業・独立開業に取り組む時期を作る
いざ退職して自力で稼げるようになるまでは時間がかかります。
会社の仕事をやりながら、隙間で時間を作り、本気で数年取り組まないと、いきなり本業より稼ぐことは難しいのです
自分自身のスキルも確実に上がります
あとは先に集客してから独立
会社員をしながら、今できる事を取り組んでみる
あとがき
このブログを読んでいる人は
「そんなの当たり前じゃん」って言ってくれるとは思いますが、この本が売れているという事は結構みんな知らないんですね。
皆さんの人生がより豊かにより楽しく過ごせるように今後も情報発信続けてまいります!
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