こんにちはミライです。
今日は労働組合について、お話ししようと思います。最近ニュースでトヨタの春闘がメディアで大きく紹介されています。実は私も会社員ですがよく労働組合って言葉を聞きます。しかしよくわからない人もいるのではないでしょうか?
労働組合は、何のためにあるの?
使用者と労働者は対等であるというのが、法律の定めです。そうは言っても現実では中々そうは行かないですよね?そこで、両者の力を本当に対等にするため、1人では弱い労働者が団結をし、集団で交渉することで対等な関係を築くのが労働組合なのです。労働組合を結成し、交渉することは、憲法で保障された基本的人権なのです。
会社は、株主や経営者だけのものではありません。わたしたち働く者がいなければ、会社は成り立たないです。働く人を無下に扱うことは決して許されることではありません。建設的な意見を出しあい会社の経営のあり方を変えていくためにも労働組合は必要なのです。
労働組合が出来る事って?
- 職場のルールや賃金・労働時間などを話し合いを行い改善する
- 組合員の不満・苦情などを会社側に伝え、職場の風通しを良くする
- 不当な解雇や安易なリストラなどをなくし、雇用を安定させる
- 労働者側の立場での問題点や疑問点を例え小さな声でも会社側へ伝え、安心して働ける環境を作ります
- 店舗閉店や企業売却などの時に力になる
- もし店舗や支社が閉鎖された場合に、その地域で働く人を他企業への転職斡旋なども行える場合もあります
個人の力では交渉などが難しくても、労働組合がもっとも心強い味方となってくれるでしょう。多くの企業の場合、組合員の幹部と企業の上層部が周知の中であるということが多く、組合員幹部から常に社内の雰囲気や社員の声が伝わっています。
さらに組合員が、上部団体(産業別組織や連合など)に加盟した際は
会社や業種、雇用形態の垣根を越えて、大きな力を発揮できます。
- 労使関係づくりや組合運営のアドバイスを受けられるようにする
- 世論や他企業の実例の情報が入り、よりよい労働環境づくりへのスピードが上がります
- 会社側とトラブルになった時、バックアップが期待できます
- 協力や情提供も行われ、団体が大きければメディア、議員の力も期待できます
- スケールメリットを活かした各種共済制度などの利用を可能にする
- レジャー施設の割引、保険の割引など組合員は受けれるようになります
会社側にもメリットがあります
- 従業員の生の声が収集でき、不満の改善に向けた意見など、組織の風通しが更に良くなります
- 職場で起きている問題を早く把握でき、コンプライアンスの強化につながる
- 従業員の不満を解決することによって、安定した雇用ができます
- 働きやすい職場になると、従業員の意欲が向上し、業績も上がる
- 入社者の増加、企業イメージアップ、職場環境を整えればより効率の良い結果もでるようになります
- 個別労使紛争を未然に防ぐことができる
- いきなりストライキが始まると言った事が無くなります。どこの場所でもコミュニケーションって大事ですね
労働組合のデメリット
- 組合費を納めなければならない(一般的に給料の1~2%前後)
- 昨年連合総研が発表した「労働組合費に関する調査」によると、正規従業員組合員1人あたりの月額組合費(加重平均、751労組)は5,066円でした。月額給与の約1.63%ぐらいですかね?
- 企業活動とは別に組合活動を行わなければならなく、忙しくなる
- 日頃の仕事をこなしながら、労働組合の取り組みにも動くとなると結構忙しいですね。よほど会社の為、従業員の為に考えている人でないと労働組合の支部長や執行委員は務まらないですね。
ニュースで言っている「春闘(しゅんとう)」って何?
各企業等の労働組合は、全国中央組織の労働団体や産業別組織の指導・調整のもとに、毎年春に賃金引き上げ等を中心とする要求を各企業等に提出し、団体交渉を行います。 これを一般に「春闘」と呼んでいます。
分かりやすく言うと、多くの企業にとって新年度となる4月に向けて、労働組合が労働条件について要求し、使用者(経営者)と交渉し決定することをいいます。 大手企業を中心に、労働組合が企業に要求を提出するのが2月、企業からの回答が3月頃であることから、「春闘」と呼ばれているのです。
上記のニュース羨ましいですね。正社員でしょうが、月1万円以上給与が上がり、ボーナスも6か月分もあるという夢の条件ですね。
何でこんなに給与が増えたの?
雇用促進、優れた人材の確保
採用市場が活発する為、少しでも自分の会社に入ってもらう為のアピール
物価高の影響
今年は電気代やガス代などのインフラ価格の上昇、消費財の値上げが多く行われ可処分所得(引かれものを除いた自由に使えるお金)が減りました。
自分たちの会社はどうなるの?
でも、夢の世界だけではないですよ。自分たちの会社にも大きく影響します。これだけメディアで大きく取り上げられますと通常の会社は、賃上げムードが高まり見劣りする回答ができないです。業績が良くて、賃上げがなければ社会的評価が下がりますし、離職する人も出てきます。やっぱり待遇の良い会社に誰もが就職したいですからね。
あとがき
働く側、雇う側、双方にとってメリットがある労働組合の活動。職場環境が改善し、働く人の意欲が上がれば、それが会社の業績にもつながります。
つまりwinwinの関係をお互いに作れることがあるべき姿ですね!
日頃、労働組合活動に参加していない方この機会に様々な取り組みに参加されてはいかがでしょうか?色々な人たちとの接触は自分自身にとっても成長するきっかけにもなりますよ!
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