この本、これからの年金がどうなるのか?どうすれば良いのか?分かりやすく説明されています。
定年まで働いてゆっくり過ごす
今時代は昔みたいな感じで、年金だけで生活は出来ないのです。
人生100年時代と言われています。
もし90歳まで生きるとして
毎年年金を200万円もらえても、30年間で6,000万円必要なのです。
入ってくるお金を効率よく使う
高齢化社会や円安の危険がある日本において、今から準備できることや努力を行いましょう。
これをするかしないかで数千万円の違いが出てきますので、是非活用しましょう。
大項目として
・何も考えずに早期退職すると損をする
・再雇用時に税金を大幅に節税できる
・低リスクで130倍お金が入る方法
が必要です
①退職金の受け取り方
この退職金ですが、法律で支払う事が決まっているわけではありません。(公務員は別)
厚生労働省の調査によると
80%の会社に退職金制度があるのです。もしあなたの会社に退職金制度がある場合、どれぐらいもらえるのか計算しておきましょう。
ここは確認だけで構いません。
近年退職金の金額は減ってきています。
また、新型コロナの影響もあり、早期退職制度も話題になっています。
早期退職制度とは?
年齢別で退職者を募って、それに応じた退職金の増額を行う事
大企業も人件費削減や人材入れ替え策として、行っています。
個人としては、会社都合で辞めることになるので、失業手当を、有利に受け取れます。
もしあなたが50歳として
退職金を1000万円上乗せするから退職しますか?
これ、お得な感じがしますが、実は結構危険です。
年金をもらえる65歳まで15年間分の生活費が必要なのと
65歳以降の老後資金の蓄え、人によっては住宅費や教育費が必要になります。
今後必要なお金を考えなきゃならないのです。
50歳すぎて再就職は難易度も高いです。
老後に受け取れる厚生年金が減る
平均収入が500万円の人が50歳で退職した場合
50歳で退職した人と、65歳で退職した人の年金額が年間40万円変わります。
もし、80歳まで生きた場合、30年間で1200万円の差が生まれてきます。
退職金が1000万円増えた!と浮かれていても、実際計算していないと悲惨な結果になるかもしれないのです。
再就職では、同じ給料がもらえる会社への就職は難しいです。そもそも雇ってくれる会社は少ないです。
だから資金に余裕が無い場合は、早期退職はしない方が良いのです。
やっぱり「安定して長期的に働く」事が大事なんですね。
②退職金の一部を退職金に回す
節税になる方法!
60歳をすぎて、新たに再雇用をしたり、再就職をする場合
この時にやっておいた方がいいことが
「給与の一部を退職に回し、退職時に一括で後払いしてもらう」
社会保険料などの税金は給料が上がるに連れて税金も上がってきます。
給与から一部を退職金に回すことで、所得額を減らして税金負担を減らす事が出来るのです。
60歳から65歳までの5年間再雇用された場合を比較します。
月給25万円(年収300万円)
税金と社会保険料 約64.3万円
5年間で 321万円
月給20万円(年収240万円)
5万円を退職金(5年後に300万円)
税金と社会保険料 約48.7万円
5年間で 243万円
そして、65歳になって退職金300万円を受け取ります。この時にかかる税金は7.5万円
実際に受け取れるのは約250万円になります。
最終的に約70万円も税金・社会保険料を減らす事が出来ます
これは、会社的にもメリットがあり、会社が払う社会保険料の負担も減るのでお互いウィン・ウィンの関係になりますので、応じてくれる会社も多いと思います。
これは
・勤続年数を増やす
・退職金の割合を増やす
ことで、更に節税効果が上がります!
是非、再雇用の時に交渉してみてください。
③退職金を増やす方法
ようやく受け取った退職金、銀行に預けていても金利わずか0.001%です。
2,000万円預けていても200円しか増えません。
どうせならこのお金を使ってお金を増やしましょうよ!って話です。
個人向け国債
毎年一定の利息が受け取れて満期になると全額返ってきます
この元本を失う可能性は日本が無くなるという可能性なので、かなり低いですよね。
国債種類
・固定3年・・・発行時の利息が満期まで変わらない
・固定5年・・・3年もしくは5年ずっと同じ利息
・変動10年・・・変動は半年ごとに利息が変わる
この国債は金利が最低でも0.05%で、これ以上下がる事はありません。
これだけでも普通預金の50倍の金利が受け取れます。
現在、変動10年は0.1%に上昇しており、普通預金の130倍になっています。
先程の2000万円預けて、26000円の金利になります。
少ないと思うかもしれませんが、ほぼノーリスクで受け取れると思うと銀行より良いですよね。
近々でお金を使わずに、安定してリスクを取らずに増やす方法としては、
変動10年の個人向け国債がオススメとこの本には書かれています。
不動産投資
元を取るまでにかなりの年数がかかります。
2500万円の物件を購入して、家賃10万円で運用していても、回収に20年以上かかります。
なんと85歳で回収になります。
また、入居者がいなければ家賃収入は無し、不動産を現金化したいと思っても1ヶ月以上の時間もかかりますし、売りたいと思っても買う人が居なければ現金化されませんし、希望価格で売れるとは限りません。
不動産投資は悪くは無いのですが、定年後に行うのは不向きだと言うことです。
その他の
オプション付きの投資信託
銀行の退職金運用プラン
外貨建て保険は不向きと言われています
この細かい内容は本に詳しく書かれていますので、是非お読み下さい。
あとがき
あなたは退職金は何に使いますか?
実はこれがいちばん大事かもしれませんね。
自分の人生での生活の仕方、行ってみたい場所、会いたい人、を考えて行動するのも楽しみのひとつかも知れませんね。
この本には資産管理や定年前の準備から定年後の対応まで詳しく書いています。
どうぞお読み下さい。
多くの人が幸せな人生画送れるように願っています。
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