42万部超の大ベストセラー『80歳の壁』著者の最新作!
著者は東大医学部出身で、30年以上高齢者医療に携わっているお医者さんが書いた本になります。それでは内容の解説をしていきますね。
第1章 嫌な事はやらない
不安に対する対策
多くの日本人は将来に対して不安を多く持っています。そういう人種らしいです。しかし不安はあるが、対策まで考えている人は少ないそうです。「もし癌になったら?」、病院は?先生は?治療法は?費用は?と詳しく調べる人はほとんど居ないそうです。しかしこれを調べることによって、何も知らないよりも知っておく事で不安は多少解消されるそうです。
免疫機能を高める
その方法はストレスを減らすです。そして思いっきり人生を楽しむ事です。好きな場所へ行き、好きなものを食べ、好きな人といる事です。「節制や我慢が美徳」と思われがちですが、60歳以降はマイナス要因になる事が多いそうです。
第2章 好物を食べれば脳も体も健康に
小太りの人の方が長生きする
統計でBMIが標準より高い人の方が長生きするそうです。2009年に日本で発表された研究結果では、男女共にBMI25~30の人が平均余命がいちばん長いそうです。そして痩せ型の人の死亡率は小太りの人より2.5倍も高いそうです。中高年になり代謝が減り、体重が増えるのは自然な事なのです。
「肉を食べ過ぎるな」に騙されるな
そもそもこのスローガン?はアメリカから来たそうです。肉文化のアメリカでは日本人より多くの肉を食す食生活の為、効果がありますが日本人はそんなに影響は無いそうです。むしろメリットとしてセロトニンを増やせます。その為にもしっかりタンパク質を摂ることが重要らしいです。コレステロール値が高いと悪影響も最近の調査結果でも証明されていないそうです。適度に良質な脂肪を摂ることも必要でオリーブオイルや植物性の油を取ることが重要との事です。
また悪い脂肪は「トランス脂肪酸」です。数十年前までは「バターは動物性脂肪だから体に悪い、マーガリンは植物性脂肪だから体に良い」と考えられていましたが、昨今ではマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は、動脈硬化を引き起こすことが分かっているそうです。
糖尿病の人がボケやすい?
塩分を控えすぎると命に関わる?
いずれもまだ、現代医療では詳しく解明されていないそうです。節制し過ぎると返って体に悪影響があり、少しばかり多く摂っても気にする必要はない。著者は「食べたいものは体が欲してるもの」として肉体的にも精神的にもアンチエイジングに繋がると考えています。またこの章では具体的な朝食は何を食べるべきか?どれぐらいか?理由は?順序は?が詳しく書かれています。お酒の飲み方に関しても詳しく書かれていますので、興味のある方はどうぞ読まれて下さい。
第3章 「新しい体験」で前頭葉を、活発に
絶対にやって欲しい散歩
老化によるセロトニン減少対策として「タンパク質の摂取量を増やす」「日中によく日光を浴びること」
若作りはした方が良い
外見を通じて心が若返ると、免疫機能もかなりの精度で若返るとの研究結果が進んでいます。
新しい事へのチャレンジ
ルーティン作業ばかりでなく、新しい体験や経験を積むことで前頭葉を鍛える事ができます。
仕事はなるだけ長く続ける
若さを保つ秘訣であり。自分の興味がある内容であれば、頭や体を使うことは前頭葉に非常に良い効果を産むそうです。
第4章 良い医者と病院の選び方
自分が病気になった際に、どこの病院でどのような治療を受けるのか事前に学習するという事ですね。今はお金でお医者さんを選ぶより情報で選んだ方が得策のようです。他にも薬に関する話や健康診断の話など、驚かされます。
第5章 「認知症、うつ、がん」を怖がりすぎない
70歳代後半から8~10%の人が認知症になり、誰もが歳を重ねれば軽度の認知症になります。会話を増やす事で予防にも繋がるようです。まだ体が動き、本人にもやる気があるのであれば無理に行動制限をしない方が抑止に繋がるそうです。老いを回避することは出来ません。会社以外の人間関係を作って置く。QOLを重視するか?寿命を重視するか?を、事前に考える事で前向きに人生を送れます。ご自身の価値観とじっくり向かい合ってみるのも大事だと語られています。
第6章 嫌な人と付き合うなら孤独で良い
介護離職は辞めるべし!結婚は2回ぐらいがちょうどいい!ストレスを感じる人間関係ならその相手とは会うのを控えて、新しい人間関係にチャレンジするか、孤独の方が良いと言っています(笑)誰もが孤独になったコロナ禍での自殺者はそこまで増えなかったそうです。孤独=悪という公式はないようです。
第7章 お金を使うほど幸福感は高まる
老後も働き続ける!介護保険はキチンと利用しよう!生活保護は悪くない!セーフティネットを知って安心しよう!子供に財産は残さない方がよい!
とまぁ言いたい放題ですね(笑)
第8章 60代からこそ人生を最高に楽しめる
終の住処は60代までに決めておこう!やってみたかったことをやろう!脳も体も休むこと無く使い続けよう!できないことではなく、出来ることに注目しよう!
あとがき
この本は文字も大きく、内容も少し変わっていて読むのが止まりませんでしたね。たまにはこういう考えが必要なんだなとふと思いました。我慢ばかりではなく、やりたい事を自分の判断でやる。自分の人生に責任を持って行動する。目先ではなく、未来を見通せるようにする。など学ぶべきことも多かったです。もし、興味を持たれる方がいれば是非お読み下さい。
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