こんにちはミライです😊
先日のYahooニュースで見たのですが興味があってコメントさせていただきます。
イオンが12日発表した2023年2月期連結決算は、売上高に当たる営業収益が前期比4.6%増の9兆1168億円で過去最高となった。本業のもうけを示す営業利益は20.3%増の2097億円、純利益は約3.3倍の213億円だった。新型コロナウイルス禍の行動制限緩和で外出機会が増え、衣料品や旅行関連用品の販売が伸びた。 中核の総合スーパー事業は、営業利益が140億円(前期は20億円の赤字)となり、3期ぶりに黒字を確保した。食品の値上げが相次ぐ中、プライベートブランド(PB)商品の価格を据え置いたことで、PB商品を購入する客が増えた。
Yahooニュース
PB商品とは?
PB商品のPBとは「Private Brand(プライベートブランド)」の略称で、小売店や流通業者、卸売業者などが、自ら開発・製造を手がけ、独自に展開している商品のことを指します。
製造から販売までの全ての工程を計算に入れ、最終売価を考えて逆算する事です。いわゆる何処の国で材料を作り、何処の国で加工して、何処の国で販売するのか?です。対比して花王やP&Gなどのメーカー商品をナショナル・ブランドと言います。このPB商品は一般的にナショナルブランドの1/3の売価を想定しています。広告費などの販促費がかからないからですね。
実はイオンは不動産業?
実はイオンの利益の21.4%はテナントからの賃貸収入(ディベロパー料)、34.1%が金融業です。
本業の利益は17%程しかないんですよね。これがいわゆる「イオンは不動産業」と言われる由縁です。
企業の本業の儲けを示す営業利益はイオンは2097億円、イオン銀行、イオンクレジットサービスなどの総合金融事業603億円とイオンモールをはじめとするディベロッパー事業452億円、ウエルシアホールディングスなどのヘルス&ウエルネス事業452億円の3事業で約7割を稼ぎ出す。これに対し営業収益の約65%を占めるイオンリテールなどのGMS事業とユナイテッド・スーパーマーケットホールディングス、マックスバリュ西日本などのSM事業は全体の約17.5%と2割にも満たない。
本業の利益を増やすには?
イオンが本業の利益改善を達成するためには、以下の問題点を解決する必要があります。
- 地方店舗の業績低迷
イオンは北海道や東北地方、九州などの地方にも多くの店舗を展開していますが、これらの店舗の業績が低いことが課題となっています。これは、地方の消費者の需要やライフスタイルの変化に対応できていないためです。
解決方法:
地方の消費者のニーズを把握し、それに合った商品やサービスの提供を強化することが大切です。また、地域との連携強化や地方のオリジナル商品の開発など、地域密着型の戦略を展開することが必要です。
- コスト削減が難しい
イオンは、店舗の広さや商品ラインアップなど、多角的な事業展開を行っているため、コスト削減が難しいという課題があります。また、人件費などの固定費も多く、赤字店舗を維持することで、全体の収益性が低下しているという問題もあります。
解決方法:
商品の販売効率を高めることで、在庫管理などによる無駄なコストを削減することが必要です。また、赤字店舗の整理や合理化を進めることで、全体の収益性を向上させることができます。さらに、人件費の削減など、コスト削減につながる施策の取り組みも必要です。
- オムニチャネル戦略の遅れ
イオンは、ECサイトやスマートフォンアプリなどを活用したオムニチャネル戦略の遅れが課題となっています。このため、若い世代を中心に、オンラインショッピングなどの新しい形態の消費が進む中で、利益構造が脆弱になってしまっています。
解決方法:
オムニチャネル戦略の強化が必要です。ECサイトやアプリを充実させ、店舗との連携を強化することで、消費者の利便性を向上させることが大切です。また、店舗とオンラインの両面からの販促施策や、商品開発においてもオムニチャネルの視点を意識した展開を行うことが必要です。
あとがき
給料が上がらない昨今で、必需品は買わなきゃ生活ができません。家計を支えるのがPB商品だと思います。必要最低限の機能・品質を持ち合わせ、低価格で提供できる。最高だとは思いませんか?しかし世の中には粗悪品も混ざっているのも否めません。消費者で吟味して、情報に踊らされずに自分で調べる事が必要ですね。このイオンが不動産業と言われるように。「イオン業績良いね!」で終わらせるのではなくて「どの部門が調子が良いのか?」「本業はどうなっているのか?」などです。今はスマホ1つで何でも調べることが出来ます。昔と違って条件は皆同じなのです。
よりよい生活を営むため、暮らしをより豊かにするために情報発信を続けますので今後とも宜しくお願い致します。
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