著者は「井上はじめ」さんで手取り22万円以下の平凡なサラリーマンが33歳までに1億円を貯めるまでの具体的な方法が書いてある本です。この方法は誰にでも実行出来るし、お金を増やすことのできる方法が書かれています。
会社は守ってくれない
井上さんは食品会社で営業をしている普通のサラリーマンでした。しかしある日に交通事故にあい、病院のベッドで身動きが取れない状態になってしまいました。会社からはリストラされ、心のどこかで「何かあったら会社が助けてくれる」と思っていたのですがそういう事はなかったそうです。その後、リハビリの効果もあり、どうにか体を動かせる状態にまでは戻ったそうです。その間なんで働くのか？を考えていました。
「自分のやる事を自分で決められる人間になりたい。その為に自分の力でお金を稼ぎたい」事故に会った時1番頼りになったのは「お金」でした。
それから事故にあい肉体労働が出来なかったので、自分が動かなくてもお金を稼ぐ方法を探しました。
まず行ったのは「デイトレード」です。これは、1日に何度も株を売ったり買ったりして、利益を得る事です。井上さんは多くの書籍やブログを読んで実践しました。すると100万円の運用資金を使い4ヶ月で200万円になりました。しかし長くは続かずに、3週間後には運用資金が無くなるまで負けてしまいました。
次に目をつけたのは「アフィリエイト」でした。これは自分のウェブサイトを、通じて商品やサービスを、宣伝して売り利益を得る事です。自分のブログやホームページを作り、豊富な情報量で集客して読者に商品を買ってもらうものです。井上さんは約2ヶ月間書き続けたブログについた人は10人であり、文書を書くのが苦痛だったこともあり、途中でやめてしまいました。
お金が無いと挑戦できない
デイトレードもアフィリエイトも失敗した井上さんは、とりあえずやってみて自分に向いていないと思ったら早めにやめて新しい事に挑戦する事にしたのです。
でもそもそも何で、事故で無収入なのに、デイトレードで100万円損したり、アフィリエイト2ヶ月挑戦できる時間が取れたと思いますか？
実は大学生の時に始めたある事を続けたお陰で既に2000万円以上の貯蓄があったのです。
このお金があったから、勉強する時間も取れたし、100万円の資金でデイトレードを始めたり、無収入でもアフィリエイトに、2ヶ月挑戦することが出来たのです。
世界経済に投資しよう
何故2000万円もの貯金を持っていたのか？ですが、井上さんは大学3年生の頃、就職活動中にある記事に目がとまりました。それは「世界の人口が66億人を超えた」と言う記事でした。その記事には「人口の増加に比例するように世界のGDPも増え続けている」と付け加えられていました。
GDPとは？
お金の総量の事で、国内総生産。1年間など、一定期間内に国内で産出された付加価値の総額で、国の経済活動状況を示します。 付加価値とは、サービスや商品などを販売したときの価値から、原材料や流通費用などを差し引いた価値のことです。
人口が増えれば、食事の量、住む家、着る服も、買う人が増えるからですね。そうなると会社は規模や支店を増やしていきます。たくさんの人に自分の会社に就職してもらう為に、給料も上げます。給料を上げれば、商品を買う人がもっと増えていきます。このループによって国の景気は良くなっていくのです。中国のように人口が増えればGDPも増えて景気が良くなるんですよね。
実際に1995年は世界人口48億人GDPは13兆ドル、2005年には世界人口は66億人GDPは47兆ドルを超えました。つまり、20年間で世界中で1年間に稼ぐお金の数が3.6倍に増えたことになります。そして、2050年には世界人口は100億人に迫る勢いです。GDPは250兆ドル？とも言われています。であればこの世界経済に、投資する事が出来ればお金が増えるという訳ですね。これに気が付いた井上さんは新入社員の時から入ってくる給料は生活費を除いて全て世界経済に投資しました。もし毎月10万円を30年間続けて3600万円積み立てる事が出来れば平凡なサラリーマンでも1億円稼げると気付いたんです。何よりデイトレードのように毎日株価をチェックしなくてもよかったからですね。
給料から元手を作り投資をすること
まずは節約です。住居、携帯、保険、電気ガス、あらゆるものを節約して、毎月20万円の給与のうち10万円の、投資資金を生み出していたのです。
投資信託
井上さんは「世界経済」を「投資信託」で毎月購入していきました。
投資信託とは？
いくつかの金融商品を選んで、投資をする方法ですね。例えば「日本の株セット」とか「アメリカの株セット」とか「先進国だけのセット」とかみたいな感じですね。
その中で井上さんは「世界株のセット」に投資を、選んだんですね。ちなみに、井上さんが購入したのは「世界経済インデックスファンド」です。これを買うと世界経済にまとめて投資が出来るのです。まぁリスクは低いのでリターンもそこまで高くは無いんですけどね。
投資は怖いんだけど。。。
確かにお金が必ず増えるという事ではないのですが、2050年に人口が100億人に到達しするのであれば必ず世界経済も、成長するという確信を持てば投資できますよね？
実際に井上さんは世界人口が増えるように株価も上がっていき、2013年には資産が2000万円、2019年には3600万円になりました。
投資の3つのルール
井上さんは投資に関して3つのルールを設けていました。
1.毎月1日に運用成績の記録をつける
月に１回自分の投資金額が増えているのか？減っているのかを確認する事です。世界経済に投資していれば少しづつですが増える事が多く、少しづつでも増える事を目で確認して自分がしている事が間違っていないと自信を持って継続できるからですね。
2.損益がプラス20%になった時に売る
つまり100万円投資したものが120万円になったら売るということですね。株をやっていて最大の悩みは「いつ売るか？」なのです。だから買う時にプラス20%になったら売るとルール決めておけば売る時もスムーズに売れるんですね。
3.売却して得たお金は10年分に分けて毎月の積立額に上乗せする
先程の話の続きですが、20万円の利益がでたら売り、手元に120万円入ってきたら、それを10年分に分けるので毎月1万円。その1万円を毎月の積立額に上乗せして、またコツコツと世界経済に積み立て投資をするということですね。もし、毎月10万円投資をしていたとするなら1万円をプラスした11万円を投資して行くということですね。
これから投資する人
井上さんからの指導？注意点になります
証券口座を作る
維持費がかかる訳でもないし、とっとと作りましょう！最初は1000円でも構わない、少しでも増える感覚を体験して欲しいです。オススメは
eMAXIISSlim全世界株式
全世界株式インデックス・ファンド
全米株式インデックス・ファンド
です。
自信が持てたら、投資金額を増やして更に利益を増やせるようにしましょう。もちろん自分の許容範囲のようにお金で行いましょうね。
NISA口座の利用
以前のブログでも紹介してますが、通常は株の利益には約20%の税金がかかります。これがかからないのです。これは国が投資する人を増やす為に作った制度なので怪しくありません。また投資銘柄も国が認めた健全な商品なので安心して選んで下さいね。これらを行えば、ゆっくりですが誰でもお金を増やしていく可能性が高いです。
あとがき
この投資法は非常に再現性が高いものだと思います。実際私もこの方法に近いものを行っています。また、全世界に投資をすることは、増えるスピードはゆっくりですが、株価を細かくチェックする必要もなく。それほど生活リズムに支障は起きないと思いますし、むしろ世界経済や米国、日本経済に関心を持つ事が出来て良い方向に考えが向かうと考えます。
投資は怖いのではなく、むしろ「投資しない方が怖い」と思えてくると思います。
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